2023.01.15
吹き抜けのメリット・デメリット。家づくりにはどんな影響がある?
家づくりをする際、「吹き抜け」の注文を受けることが多々あります。
「吹き抜け」の開放感は非常に魅力的で、天井を高くすることと大きな窓を設けることができるため、華やかでお洒落な空間が設計できます。
住宅展示場などで、吹き抜け構造の建築事例を見ることができ、そこで魅了されて検討されるという方も数多くいらっしゃいます。
この記事では、現在、注文住宅を検討しているという方に、「吹き抜け」のメリット・デメリットを紹介していきます。
吹き抜けのメリットとは?
高い天井で開放感のある空間に!
天井の高さは私たちに精神的な影響を及ぼすことが知られています。
つまり、吹き抜けにすることで、ただ開放感を得られるだけでなく、精神的にも利点があるということです。
採光が簡単
吹き抜け構造にすると、その空間の上部からも自然光を取り入れることができます。
窓をうまく設計することによって、日常的に開放的な景色に触れることも可能です。
風通しがより良くなる
空気は、低い位置にある窓から、高い位置にある窓へと流れていきます。意図的に喚起しなくても、常に換気してくれている状態が期待できるのです。
また、シーリングファン(天井に設置する扇風機のようなもの)により、吹き抜けの部屋の空気の循環を実現できます。
幅広い住宅設計が可能に
吹き抜けのある家は、その空間の広さから充実感を感じることができます。一般的な住宅とは違う、唯一無二の注文住宅を手にするこができるのです。
吹き抜けのデメリットとは?
2階スペースが少なくなる
吹き抜けを設けると、本来あったはずの2階部分がなくなってしまいます。
つまり、吹き抜けに使う2階部分はどうしても諦めなければならないのです。
設計時には、減少する部屋数や収納スペースも考慮しましょう。
掃除が面倒になる
吹き抜けは、天井やその上部に手が届かない構造です。そのため、窓やシーリングファンを綺麗にするためには脚立を使わなければならず、ご自身で掃除する際は危険です。定期的に業者にメンテナンスを依頼することも選択肢の一つとして考えておくとよいでしょう。
音やニオイが筒抜けになる
吹き抜けで最も頭を悩ます問題は、「音」に関するものです。
間取りや設計次第で防ぐことも可能ですが、もしリビングが吹き抜けになっていると、その空間で発生した音や話し声は、家全体へと響くことになります。
このことから、家族一人一人のプライバシー確保が困難になるかもしれません。
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