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2023.09.20

【人気急上昇】「平屋回帰」が住宅トレンド。なぜ平屋を建てる人が増えているのか?

はじめに

2023年現在、平屋の魅力が再認識され、住宅トレンドは「平屋回帰」です。 

実際に、埼玉県でも実際に平屋を購入される方・検討される方ともに増えており、過去5年間で右肩上がりで増加しています。

では、さまざまな選択肢がある中で、なぜ平屋が人気なのか。

今回は、平屋の魅力やメリット・デメリットをご紹介するとともに、これから検討していきたい方に役立つ注意点や快適性を高めるポイント、人気の平屋住宅の間取り実例を解説します。

平屋ならではのメリット

今、なぜ平屋が選ばれているのか。

それは、平屋ならではの特徴が、多くの人にとってメリットになりやすいからだと考えられます。

具体的に、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

 

階段がなくバリアフリーで暮らせる

平屋には2階がなく、すべての部屋が同じ高さにあります。寝室、リビング、浴室、玄関…。

生活に必要な部屋や設備がワンフロアにあり、どこにでもスムーズに移動することが可能です。
昔ながらの古い日本の家は、平屋でも段差があるのが通常でした。


しかし、段差の大きい家は高齢になった時に負担が大きく、その環境が原因で家での暮らしを諦めざるを得ない人もいます。

現在は、敷居までフラットにして、家に足を踏み入れたあとは段差が一切ないようなバリアフリーの家もたくさんあります。


平屋の場合、バリアフリーに設計しやすい点が魅力です。
家族や自分が高齢になった時のことを考え、快適な住まいを求める人に選ばれやすい形であることが大きなメリットと言えるでしょう。

 

間取りの自由度が高い

平屋の場合、2階建てに比べると構造上の制約が少ないため、間取りの位置を自由に設定しやすい点もメリットです。

水回りを集中させて家事動線を楽にしたい、開放的なリビングにしたいなど、希望を叶えやすいという特徴があります。

家族それぞれのライフスタイルや好みを考慮した間取りになると、より家への愛着も深まることでしょう。

2階にあがる階段は必要ないため、そのぶん建物全体の面積を抑えやすくなります。

 

地震や台風に強い

一般的に、地震や台風の影響でよく揺れるのは、高い建物です。

平屋は重心が低いため、地震の揺れや台風による強い風が発生したとしても、2階建てや3階建てに比べると大きく揺れることはありません

地震は、家屋に強い衝撃を与えることがあります。代表的な被害は、外壁のひび割れ(クラック)です。

平屋の場合、地震で受ける衝撃は他と比べると少なく、クラックが起こりにくい点もメリットです。

 

メンテナンス費用が安い

家は定期的なメンテナンスが必要です。

築年数が多ければ多いほどメンテナンスの必要性も増してきますが、新築の場合も10年後や20年後には多額を要するメンテナンスが必要になってくるのが一般的です。

大がかりなメンテナンスの代表例が、屋根塗装や外壁塗装です。

平屋の場合、2階建てや3階建てに比べると足場を多く組む必要がなく、場合によっては足場を組まずに作業ができる可能性もあります。

屋根塗装や外壁塗装はまとまった額の出費が発生しがちですが、平屋の場合は費用負担が少なくなる可能性があるのです。

 

生活動線や家事動線が効率的

平屋は水回りを集中させるなどして、効率的に動ける空間をつくりやすいことから家事にかかる手間を少なくすることも可能です。

これは、小さな子どもをもつ家庭だけでなく、日々忙しく仕事を頑張る人や高齢になって動くことが負担になってきた人などにもメリットを感じやすいポイントです。

 

掃除がしやすい

2階や3階のある家だと、お掃除の負担も見逃せません。掃除機や水の入ったバケツを持って階段を上り下りするのは、なかなかの負担です。

平屋の場合、毎日の掃除がしやすいと感じる方がとても多いのも特徴です。

些細なことだと思われるかもしれませんが、実際に生活をしてみるとその違いを実感する場面は多々あるでしょう。

平屋のデメリット

プライバシーに配慮が必要

平屋は、すべて1階にリビングやそれぞれの個室があるため、家族間でのプライバシーの確保が難しい面もあります。

2階建ての場合は、両親の部屋やリビングを1階におき、2階は子ども部屋にするケースも珍しくありませんね。

しかし、平屋の場合はそのような部屋の配置ができなくなります。

年頃のお子さんがいる家庭や、生活時間が他の家族と違う人がいる家庭では、できるだけ自室でくつろげるような配置の工夫も必要です。

さらに、平屋の場合は道路を歩いている人の目線と同じくらいの位置で過ごすこととなり、環境によっては家の中が丸見えになることも。

必要に応じて、窓の位置を工夫したり塀などで目隠しをすることも検討しましょう。

 

入念な防犯対策が必須である

平屋に限らず防犯対策は重要ですが、2階建てや3階建てに比べると平屋は不審者に狙われやすいと言われています。

空き巣や強盗などの被害を極力回避するためにも、防犯対策はしっかり考えておきましょう。

具体的な例として、の位置を低くする、大きな窓は2重にする、防犯ガラスにするなどがあげられます。

なぜなら、空き巣などの侵入窃盗犯は、半数以上が窓から侵入することが分かっているからです。

その他にも、防犯フィルムを貼る、面格子を設置する、補助錠をつけるなど、窓にできる防犯対策はたくさんあります。

窓以外の対策として、センサーライトの設置や防犯砂利の活用、セキュリティシステムの導入なども検討してみてはいかがでしょうか。

 

通風と採光を工夫しなければならない

日当たりや風通しは、気持ちよく過ごすために不可欠な要素です。

広い土地での平屋なら、こうした問題は気にならないことも多いですが、周囲が建物に囲まれているような狭い土地の場合は注意した方がよいでしょう。

隣接する建物の高さや距離によって、風通しや日当たりが悪くなるケースもあります。

これから土地の購入もあわせて行う場合は、時間帯や季節の変化も踏まえたうえで通風や採光の確認をおすすめします。

 

洪水や浸水に弱い

近年は、大雨によって地域一帯が浸水するなど、自然災害のリスクが他人事ではなくなりました。

台風や大雨、津波など、床上まで浸水するような状態に陥ったとき、平屋では「高い場所に避難する」という選択肢がありません。

できる限り洪水・浸水の被害に遭わないために、ハザードマップを確認するなどしてリスクの低い場所を選びましょう。

 

広い敷地が必要になる

平屋で快適な住まいを実現する場合、十分な生活スペースを設けるために広い敷地が必要です。

周囲の建物を考慮して風通しや日当たりを確保するためにも、敷地面積は広い方が満足度の高い暮らしとなるでしょう。

しかし、都市部は地価が高いため、敷地面積を広くとるよりも限られたスペースで2階建てや3階建てを建てる方が主流です。

土地代への費用負担がかさんでしまうと、家屋にかける予算が少なくなるといった問題も生じてくるでしょう。

 

「平屋」と「2階建て」で迷った際の比較方法

平屋にしようか、それとも2階建てにしようか迷ったときは、以下のポイントを比較し判断してみてはいかがでしょうか。

 

2階建ての坪単価との違い

坪単価とは、1坪あたりどのくらい建築費がかかるのかを示す指標です。

1坪の広さは約3.3平方メートル。平屋と2階建てでは、坪単価が違ってきます。

結論から言うと、平屋の坪単価は2階建てよりも高くなる傾向にあります。なぜなら、基礎や屋根の面積が平屋の方が大きいからです。

しかし、2階にあがる階段がないことや、後のメンテナンスにかかる費用のことを考えると、坪単価だけを見て判断するのは早計です。

坪単価は割高だったとしても、長い目でみればさほど差は生まれないことも多いでしょう。

坪単価について気になる方は、工務店等の担当者に尋ねてから検討されることをおすすめします。

 

平屋と2階建てのメリットで比較

平屋のメリットとデメリットは先程ご紹介したとおりです。

ここからは、2階建てのメリットとデメリットも踏まえて比較してみましょう。

 

平屋のメリット

  • 階段がなくバリアフリーで暮らせる
  • 間取りの自由度が高い
  • 地震や台風に強い
  • メンテナンス費用が安い
  • 生活動線や家事動線が効率的
  • 掃除がしやすい

 

2階建てのメリット

  • 敷地が狭くても広い空間を確保しやすい
  • 外から2階が見えにくい
  • 家族間でのプライバシーを確保しやすい
  • 浸水が起こっても2階に避難できる


以上から分かるように、平屋と2階建てのメリットは大きく異なります

どのくらいの広さの土地を確保できるかという点が大きく左右するかもしれませんが、それぞれのメリットを比較して住まいに最も求める点は何なのかを考え選ぶのもよいでしょう。

 

平屋と2階建てのデメリットで比較

平屋のデメリット

  • プライバシーに配慮が必要
  • 入念な防犯対策が必須である
  • 通風や採光の工夫をしなければならない
  • 洪水や浸水に弱い
  • 広い土地が必要になる


2階建てのデメリット

  • 動線が複雑で無駄な動きが発生する可能性がある
  • 階段を上り下りしなければならない
  • メンテナンス費用が高くなる傾向にある
  • 完全なバリアフリーは難しい


以上のことから分かるように、平屋と2階建てのデメリットもまるで異なります。

家は、これから長い時間を過ごしていく場所であることも踏まえて、検討していく必要があるでしょう。
 

平屋を選んで後悔しないための注意点と失敗を防ぐポイント

平屋を選んで後悔することのないように、あらかじめ失敗を防ぐポイントや注意点について紹介いたします。

 

建ぺい率を考慮して平屋の大きさをイメージする

建ぺい率は、土地のうち建物が建てられる坪数の割合のことを指します。

土地の面積ギリギリの広さで家が建てられるわけではないのです。

例えば、建ぺい率が60%で50坪の土地がある場合、実際に建てられる上限は30坪までとなります。

平屋の場合、2階建てや3階建てとは違い、建ぺい率で求められる坪数がそのまま延床面積に値します。

建ぺい率についての理解があると、土地を購入したあとで「もっと大きな平屋になると思ったのに…」と後悔せずに済むでしょう。

 

十分な防犯対策をする

平屋のデメリットで解説したとおり、防犯対策は必須となります。

ハウスメーカーの方と相談しながら、周辺の環境を踏まえて適切な防犯対策をしていきましょう。

 

間取りの工夫や天窓で採光と風通しを確保する

周囲の環境によっては、どうしても風通しや日当たりが十分でないことも考えられます。

そこでおすすめなのが、屋根につける天窓です。

天窓であれば、隣の建物に邪魔されることなく日当たりと風通しの両方が確保しやすいでしょう。

天窓は、手動で操作しなくても自動で雨に反応して閉めてくれるものもあります。

その他には、中庭を設けるという方法も有効です。

間取りの自由度は少し低くなるかもしれませんが、ハウスメーカーと相談してみてはいかがでしょうか。

 

平屋の施工実績が豊富なハウスメーカーを選ぶ

ハウスメーカーを選ぶ際は、平屋の施工実績をよく確認しましょう

これまでに多数の実績をもつ会社なら、要望を聞いてくれたうえで最適なアドバイスや選択肢を提示してくれます。

平屋には、平屋の良さとそうでない部分があります。

デメリットに感じやすい部分も、工夫次第でさほど問題にはならなくなる可能性があり、そのためには実績豊富な専門家のアドバイスが不可欠です。

 

人気の平屋住宅の間取り実例

さて、ここからは、実際に平屋の住宅を建て理想の暮らしを送られている方のご様子と、間取りの実例を見ていきましょう。

 

【28坪】N様邸/埼玉県狭山市

シックで落ち着きのある印象のN様邸。

一歩足を踏み入れると、玄関には靴の脱ぎ履きに便利なベンチと、小さな段差を安心して上れるよう手すりが設けられています。

リビングは広々としており、ニュアンスカラーの壁紙と明るい木の風合いが、穏やかな気持ちにさせてくれます。

勾配天井は空間を開放的にみせ、採光もしっかり確保。

リビングから寝室までフラットな床となっており、要所には手すりも設置しています。

車イスでの生活も楽に行えるバリアフリーの住まいになりました。

 

【35坪】W様邸/埼玉県飯能市

アウトドア好きのW様ご家族が大切にしたかった「自然を感じられる家」。

大きな窓からは、植樹の緑がキラキラと輝いて見えます。

一番のこだわりは玄関土間です。

趣味のバイクは壁一面に係留できるようにして、トレーニングやメンテナンスもできる空間へ。

大きな吹き抜けからはたっぷりの光が射し込み、1.5階のスキップフロアはご家族みんなのお気に入りスポットとなっています。

 

【41坪】平屋+αのモデルハウス/埼玉県狭山市

狭山市にあるモデルハウスには、寝室やダイニングにもつながるテラスがあります。

1日の終わりを過ごしたくなる、まさに癒しの空間で、読書をしたり、お酒を嗜んだり。

玄関は落ち着いた印象の木目の壁や漆喰塗りでほどよい和テイストとなっており、モダンで温かみのあるリビングには大きな窓からたっぷりの光が射し込みます。

平屋との相性抜群な中二階を設けることで、縦の空間も有効活用。

無垢材のあらわし梁がナチュラルな印象を高めさりげない個性も演出。

スキップフロアは家族それぞれが自由に使える特別な場所に。

ハンモックでお昼寝をしたり、趣味活動をしたり。造作収納によってより「秘密基地」感が増しています。

全館空調のおかげで、キッチン・ダイニング・リビングに仕切りがなくても一年中快適に過ごせます。

まとめ

今回は、人気の平屋のメリットや注意点、実例の間取りを紹介いたしました。

平屋の良さや魅力が再認識されている今、改めてそのメリットとデメリットを整理して検討してみましょう。

人生100年時代と呼ばれる現代は、老後の暮らしも考えた家が注目されています。

後悔のない家づくりをするためにも、弊社のモデルハウスで実際の平屋を体験したり、平屋事例集をダウンロードしてみて、ぜひ参考にしてみてください。 

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