2023.06.08
キッチンの床材選び!住宅の間取りと必要な性能を考慮しよう
もし家を建てるならキッチンは自分好みの空間にしたい、という願望を抱いている方は多いものです。
いざ家を建てようとしたときに、キッチンにはどんな床材を使うか、フローリングでいいのかといった疑問が出ることもあるでしょう。
キッチンにおける床材は、「間取り」と「床材の性能」の両面を考慮して選ぶ必要があります。
この記事では、現代の住宅の間取りとキッチンの床材に必要な性能について詳しく解説いたします。
キッチンの床は汚れやすい
キッチンの床は汚れやすい過酷な環境です。
水や油を頻繁に使用するため、床には常に水はね・油はねが起こります。
また、キッチンでは立ち作業が多いため、転倒防止の観点から床材は滑りにくい素材であることが望ましいですよね。
従来のキッチンの床材はクッションフロアやタイル等がよく選ばれていました。
これらの床材は、水拭きで汚れを簡単に落とすことができ、油が飛散しやすいキッチンの床に適していると考えられていたのです。
しかし現在では、キッチンにもリビングと同じようにフローリングが採用されることが多くなりました。
その理由は、間取りのスタイルの変化にあるといわれています。
以下で、現代の間取りがどのようなスタイルなのかを見ていきましょう。
現代の間取りからみるキッチンの床材
間取りスタイルを紐解くことで、キッチンの床材の選び方がわかるでしょう。
一つの考え方として、住宅建築の間取りを「りんご型」と「ぶどう型」の2種類に分けるものがあります。
・ぶどう型住宅とは
茎である廊下を中心として、そこに部屋が実のように配置されている住宅を指します。
一本の茎に枝が何本かついて実がなっているぶどうの構造と同じです。
つまり、ぶどう型住宅では部屋と部屋を廊下がつなぐ配置になっているのです。
各部屋が独立しているため、部屋ごとに床材を変えることもできます。
・りんご型住宅とは
りんご型住宅は、大きな一つの空間をベースにした住宅を指します。
一つの大きな空間(りんご)に、すべての部屋が詰められている構造です。
居住空間が相対的に大きくなるため、開放感を得ることができます。
近年ではこのりんご型住宅が増加傾向にあり、リビング・ダイニング・キッチンが大きな一つ空間の中に配置されている間取りが一般的になっています。
その空間に統一感を持たせるため、キッチンとリビングで同じフローリングが採用されることが多くなってきているのです。
キッチンの床材に必要な性能とは?
キッチンの床は、水に強い・汚れに強いといった性能が必須になります。
以下で、その性能について詳細に見ていきましょう。
・水に強い
水をよく使うキッチンでは、フローリングにも防水性能が必要となります。
プラスチックを木材に染み込ませることで防水機能を持たせた複合フローリングなどもあるので、フローリングを採用するのであれば、水によるシミの心配がない材質を選びましょう。
・汚れに強い
水の汚れ・食材の汚れ・油の汚れといった汚れが付着しやすいキッチンの床材には、汚れにくく、かつ、水拭きのしやすいものを選ぶことをおすすめします。
汚れがついたとしても簡単に掃除が出来たら助かりますよね。
まとめ
クッションフロア・タイル・耐水性を持ち合わせたフローリングなど、ライフスタイルにあった床材を選ぶようにしましょう。
床材でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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