2023.12.08
「建ぺい率」と「容積率」とは?その土地に建てられる家を見極めよう!
「建ぺい率」や「容積率」という単語を耳にしたことはありますでしょうか?
聞いたことがあるだけで、それがどんな意味かはっきりと分かっていないという方もいらっしゃることでしょう。
しかし家を建てるにあたって、これらの言葉はぜひ知っておきたい言葉です。
土地の面積が同じであっても、建ぺい率や容積率の違いによって建築可能な建物に差が出てくる可能性もあります。
そこでこの記事では、「建ぺい率」と「容積率」について解説いたします。
建ぺい率と容積率って何?
建ぺい率
建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合を指します。
真上から建物を見たとしましょう。
その時に、土地全体に対してその建物がどれくらいの面積を占めているかという割合のことです。
土地によっては敷地全体を活用できる場合もありますが、風通しや日当たりが悪化してしまったり、防災の目線からも好ましいとは言えません。
建ぺい率が設定されることで、建物の周囲にある程度の空間を設け、快適で安全な生活を送ることができるようになっているのです。
容積率
容積率とは、敷地面積に対する延床面積の割合を指します。
建ぺい率はどちらかというと平面的な概念ですが、容積率の場合は、例えば3階建てであれば3階分の床面積が合算されます。
つまり、容積率はその土地に何階建ての建物が建築可能なのかを規定する基準とも言えるでしょう。
建物の階数を制限し、人口をコントロールすることで、快適な住環境を保護してくれるのが容積率です。
建ぺい率や容積率で建築可能な住宅が変わってくる?
建ぺい率と容積率は都市計画法で規定されています。
建ぺい率の上限はその土地がどの用途地域に属するかによって、30%から80%の間で定められます。
なお、用途地域以外にも建物の構造が制限される「防火地域」や、一定の要件を満たす角地では建ぺい率が緩和されることもあります。
一方、容積率は50%から1300%の間で定められます。
つまり、その土地の建ぺい率と容積率次第で建築可能な建物の大きさが決まるのです。
例を挙げると、低層住宅地では「建ぺい率50%、容積率100%」という敷地が多いです。
この場合は2階建ての住宅までしか建てられないことがほとんどです。
それに対し、商業地域などの「建ぺい率80%、容積率800%」の敷地の場合、単純計算で10階建ての建物が建てられます。
もしも3階建て以上の住宅をご希望であれば、建ぺい率や容積率を事前に確認するようにしましょう。
まとめ
あまり馴染みのない建ぺい率や容積率という言葉ですが、家づくりにおいては重要な情報です。
いい土地を見つけたとしても、その土地の建ぺい率と容積率による制限で思い通りの家が建てられないのは残念ですよね。
建ぺい率や容積率を含む家づくりについて不安な点がある場合は、家づくりの専門家に気軽に相談してみてくださいね。
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